エリア広告を起点に動線を同じイメージで統一

 2007年7月末から8月末にかけて、ラテンカルチャーをテーマとするイベント「LATIN SUMMER」を展開した六本木ヒルズ。ブランケット判4ページで告知した狙いについて、森ビルタウンマネジメント事業室コミュニケーション企画・課長代行の家田玲子氏にうかがった。

家田玲子氏 家田玲子氏

――ターゲット、配布エリアは。

 六本木ヒルズの顧客層である、都市型のライフスタイルを送る方々、1都3県に100万部を配布。行楽シーズンに向け、夏休み最初の土曜日を狙いました。

――エリア広告を使った理由は。

 音楽やダンスなど、様々なラテンカルチャーが交差する街の雰囲気を疑似体験できるような広告を目指したかったので、表現の自由度が高いエリア広告を選びました。イベントスケジュールを見渡せる一覧性、期間中、独立して取っておける保存性も魅力でした。

――その他のメディア戦略は。

 中南米の織物や太陽を彷彿(ほうふつ)させる原色のグラデーションを交通媒体をはじめ、六本木ヒルズ内のフラッグ、ポスター、ビアガーデンの柱やテーブルなどに展開。展望台の割引特典がついたうちわやイベントガイドも配布しました。デザインはHAKUHODO DESIGNの永井一史さんが担当。エリア広告を起点に六本木ヒルズまでの動線を同じイメージで統一しました。

――エリア広告の使い勝手はいかがでしたか。

 ターゲットに効率的に届くコストパフォーマンスの高いメディアだと思います。朝日新聞が築いてきた読者とのリレーションシップを活用できるのも大きかったですね。本紙で展開するような企業広告と販促寄りの折込の中間に位置するメディアなので、ブランドイメージを保ちつつ、ターゲットの生活に入り込みたいという企画意図には最適でした。その時大事なのがデザイン力で、永井さんの起用が奏功したと思います。インパクトのあるクリエーティブで反響も大きかったです。

――エリア広告への要望は。

 ターゲットを選別する判断基準がもう少したくさんあるとうれしいですね。それと、紙の種類が増えるとさらに自由な表現ができると思います。

――今後の抱負は。

 六本木ヒルズでは季節に応じたイベントを行っており、これからもエリア広告を活用したいと考えています。東京ミッドタウンや丸の内周辺など、魅力的な街が増えていますので、六本木ヒルズらしい提案を積極的に行っていきたいですね。

2007年 7/28 ブランケット判4ページ