江戸時代関連の書籍の魅力を伝える「江戸ノベルズ」企画をプロモーションの場に

書店フェアや読者プレゼントなど立体的な展開を活用

箕田妃希氏 箕田妃希氏

 朝日新聞社広告局では、時代小説をはじめとする江戸時代関連の書籍の魅力を、当時の文化・風俗・地理などとともに紹介する「江戸ノベルズ」企画を、2007年から9回にわたって実施してきた。広告特集の紙面と連動し、トーハンとの協力のもと全国書店でフェアを行っている。第7回からは、時代劇専門チャンネル(日本映画衛星放送)が企画に協賛。書籍のジャンルにとどまらない業種の参加で、江戸の魅力を多角的に伝えている。

 第9回は今年6月8付朝刊に掲載された。企画への参加の理由について、時代劇専門チャンネル担当 チーフの箕田妃希(みのだ・ひさき)氏はこう話す。

 「当チャンネルでは、藤沢周平や池波正太郎などの作品を原作とした時代劇を放送しています。今回は、藤沢周平原作の映画『小川の辺』(東映)の7月2日公開を記念して藤沢作品のドラマ・映画を5カ月連続で放送する企画「ドラマで楽しむ藤沢周平の世界」と、江戸ノベルズのタイミングが合致。江戸文化や時代小説のよさを、出版各社が垣根を越えて訴求する点に大きな魅力を感じるのが、参加の大きな理由です」

書店店頭でのワゴン展開 書店店頭でのワゴン展開

 紙面掲載後は、加入に関する問い合わせが続いたという。「今回は加入を促進するよりも、当チャンネルへの認知の向上を図ることを第一目的としていましたが、予想を超える反響に手応えを感じました」と箕田氏。

 広告特集の掲載から2週間にわたり、全国約170書店で「江戸ノベルズ・ブックフェア」が開催されたが、今回は、通常行っているPOPや特集紙面の増し刷り設置に加えて、フェア対象書籍に統一帯を巻いたり、店頭でワゴン展開したりするなど、フェアの強化が図られた。さらに、デジタルサイネージを導入している紀伊國屋書店全店でフェアを告知。そういった紙面にとどまらない立体的なプロモーションも魅力だったと、箕田氏は話す。さらにこう続ける。
「紙面だけでなく書店においても、時代小説に興味のある人に映像化作品にも興味を持ってもらうことにつなげられる点は、我々の望むところでした。このようなプロモーションの場には、これまでなかなか出会うことがなかったですね。約10社、50冊以上に共通の帯がかかっていて売り場で目を引くことができます。時代小説に興味を持つ人の、当チャンネルへの認知を高めることができたのではないかと考えています」

書籍の帯

書籍の帯

時代劇は日本人が持つ普遍的な心 その文化を守っていきたい

 「時代劇には、『日本人としての心』が描かれて、『決して過去の古いもの』ではなく普遍的なものだと思います。世の中への不安が続く昨今、時代劇のもつ安心感がますます必要とされてくると思います。当チャンネルは、日本人の心の原点を伝える『江戸ノベルズ』と同じ方向を向いていると感じました。

 朝日新聞の読者には文化や歴史に関心を持つ人が多いと思います。特に「江戸ノベルズ」の紙面はしっかり読み込んで、企画について興味を持って下さっています。最近では時代小説が静かなブームとなっていますが、当チャンネルも時代劇という文化を守り、ファンを増やしていきたいです」と箕田氏は結んだ。

※画像は拡大します。

2011年6月8日付 朝刊 東京・大阪本社版

2011年6月8日付 朝刊 広告特集「EDO NOVELS vol.9」 P4
2011年6月8日付 朝刊 広告特集「EDO NOVELS vol.9」 P2-3
2011年6月8日付 朝刊 広告特集「EDO NOVELS vol.9」 P1

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(2011年6月8日配信「江戸ノベルズ」ニュースリリース)