「世界最大の翼竜展」ガイドブックとペーパークラフトを作成

展覧会のコンテンツを活用し知育に貢献する企画が実現

 今年6月28日から8月31日まで東京・お台場の科学未来館で開催された、朝日新聞社ほか主催の「世界最大の翼竜展」。約2カ月で13万人を超える来場者を記録するなど、活況のまま閉幕した。協賛いただいたエプソンは、展覧会のコンテンツを効果的に活用したキャンペーンを展開し、朝日新聞読者をはじめ多くの人の注目を集めた。

親子のきずなづくりや知育に貢献

 エプソンは近年、通常の商品プロモーション以外のコミュニケーション活動として、「写真を、出そう。自分を、出そう。」をテーマに、親子・シニア・若い女性など様々な層に新しいプリンターの価値を提案している。特に「親子」に向けては、「写真を撮ってプリントする」ことの楽しさを伝えるとともに、プリンターを使って親子のきずなを深めてもらうなど、健全な発育に貢献する「知育」といった切り口での活動に力を入れている。

 そうした中、このような取り組みをさらに推し進めるためのコンテンツとして「翼竜展」に興味を持っていただいた。事業協賛といえば、イベントに関連した印刷物などでの社名の露出や、チケットの提供、関連する広告出稿などが主な目的とされることが多い。しかし今回は、イベントのコンテンツをどう活用できるかということに大いに関心を持っていただき、朝日新聞社広告局・事業本部で協力をし、エプソンオリジナルの展開を企画することとなった。

 そこで実現したのが、「オリジナルガイドブック」と「オリジナルペーパークラフト」。ともにエプソンのホームページ内のスペシャルサイトで公開され、それぞれPDFファイルでダウンロードできる仕組みとした。

 「オリジナルガイドブック」は、展示されている翼竜について子どもたちが事前に学べるとともに、実際に会場で撮った写真を張りつけて、オリジナルのガイドブックを作れるというものである。「翼竜展」は会場内を自由に撮影できることから、子どもたちにはたくさん写真を撮ってもらい、ガイドブックに張って、夏休みの「思い出の1ページ」や自由研究のテーマとして使ってもらうことを狙った。

 また、今回展示された翼竜の一つ「プテラノドン」をモデルとしたオリジナルのペーパークラフトを開発。ペーパークラフトの作家として有名な、ごとうけい氏にデザインを依頼した。ユーザーに新しいプリンターの活用法を提案するためのコンテンツに仕上げた。

ウェブへの誘引を図り夏休み前に広告を掲載

2008年7月18日付 朝刊

 エプソンのスペシャルサイトへの誘引を強化するために、7月18日付朝日新聞朝刊およびアサヒ・コム(レクタングルおよびスーパーバナー)に広告をご出稿いただいた。

 新聞広告では、「翼竜展」のみどころや展示内容とともに、エプソンの「オリジナルガイドブック」「オリジナルペーパークラフト」を紹介。小学生を中心としたファミリー層に読んでもらうために、夏休みが始まる直前の掲載日を選んだ。アサヒ・コムではバナー広告を積極的に露出し、ガイドブックやペーパークラフトの活用法を、フラッシュによって動きを交えながらわかりやすく紹介した。

 エプソンの翼竜展に関する取り組みは、ほかにもさまざまなメディアで露出された。エプソンが、『AERA』やANA機内誌『翼の王国』などで、自社の社会貢献活動を紹介しているシリーズ広告に、子どもの知的好奇心を喚起する取り組みとして紹介された。また、朝日新聞社が展開する住宅展示場では、子ども向け体験イベントとして「プテラノドン工作教室」を実施。その他、開催期間中には、新聞記事などでも翼竜展の模様とともに、エプソンのオリジナルコンテンツが紹介された。

 今回エプソンには、朝日新聞社主催のイベント・新聞広告・ウェブなどを複合的に活用していただくことで、オリジナルの魅力的な企画が実現した。同社から高い評価をいただくとともに、朝日新聞読者、イベント来場者からも満足いただくことができ、Win ─Winの関係を築くことができたのではないかと思う。今後も朝日新聞社の多様なメディアを活用し、広告主と協同して面白い仕掛けをつくっていきたい。

(東京本社広告局情報通信担当 鈴木祐一郎、東京本社事業本部業務推進部 平野菜穂子)

エプソンのホームページ内のスペシャルサイトからダウンロードして、
オリジナルガイドブック(左)とペーパークラフト(右)が作れる

メディアのパワーによって協賛メリットが大きなものに

エプソン販売 広報・宣伝部係長 小苗代 忍氏 小苗代 忍氏

 今回の「翼竜展」は、コンテンツそのものを当社の取り組みにフルに活用できることに魅力を感じました。当社のホームページでは、お客様にプリンターを身近に使っていただくためにさまざまなコンテンツをダウンロードできるようにしていますが、翼竜展のコンテンツに関しては、ほかの大きなコンテンツに匹敵する、あるいはそれを抜くくらい大きなアクセス数がありました。「ガイドブック」は、夏休みの宿題のためなど、実際に展覧会に足を運んだお子さんのいらっしゃる家族にダウンロードしていただいたのだと思います。また「ペーパークラフト」は、通常の紙より厚みのあるものを使わないと作れないのですが、紙を用意してダウンロードして下さった熱心な方が多数いると感じました。

 今回は、朝日新聞社とともに、お互いがそれぞれの特性をうまく生かすことができた成功事例として大きな手応えを得ることができました。メディアのパワーを使うことによって、協賛のメリットをさらに大きくできるということも強く感じました。今後も、メディアが持つコンテンツを活用しつつ一緒に取り組めることを考えていければと思います。

エプソン販売 広報・宣伝部係長 小苗代 忍氏