新聞の持つ安心感・信頼感で生命保険の購売を喚起

 オリックス生命保険は「医療保険 キュア」「死亡保険 ファインセーブ」など保険商品の広告を継続的に朝日新聞に出稿している。日頃の広告活動と同社の広告展開の中での新聞広告の役割について、同社ダイレクト事業部ダイレクト企画チーム課長の川端勉氏にお話を聞いた。

前列右から川端勉氏、堀江久美子氏、後列右から千葉由紀子氏、杵渕洋美氏、小沼有紀氏 前列右から川端勉氏、堀江久美子氏、後列右から千葉由紀子氏、杵渕洋美氏、小沼有紀氏

── 新聞への広告出稿についてどのようにお考えですか。

 生命保険のようなダイレクトレスポンス広告は、一般的な商品広告とは異なります。一般的な商品広告は、認知や理解が目的ですが、生命保険の広告は読者に新聞広告を見ていただいて、商品の認知から資料請求、ご契約までの消費行動のすべてを担います。保険商品は目に見えるような形のあるものではないので、イメージしづらいですし、お客様には広告を読み込んでいただく必要があります。新聞広告で購買行動を喚起するために、広告内で商品のすべてを言い尽くせるようなクリエーティブを目指しています。新聞広告は他のメディアに比べて、よりお客様に近いメディアであり、広告自体が商品そのものといえます。

── 新聞広告の特長とは。

 まず、新聞は読者とのきずなが強い媒体だという点です。いつも朝日新聞のどの面を開けばどんな記事が載っているのか、どんな広告が載っているかということがある程度想定できる安心感、記者により練り上げて作られた記事の信頼性など、インターネットにはない絶対的な強さがあります。

 また、活字メディアならではの特長もあると思います。文字には、イメージ画像や写真だけでは伝えられないものまで伝えられる深さがあり、それを表現できるのが新聞広告だと考えています。

 また、他のメディアとの連動性の高さも魅力です。新聞で情報に触れた人が、インターネットなど他のメディアも使って情報を集めることはよくあると思います。それは新聞の情報に信頼性があるからでしょう。新聞には、そのようなクロスメディア効果も期待しています。

── 新聞広告に求める役割や今後の展開をお聞かせください。

 保険業界はどんどん新しい商品が出てくるスピーディーな業界です。広告のクリエーティブも読者に飽きられず、読んでもらえるような工夫をしていかなければいけません。

  メディアも多様化していますが、やはり新聞中心に広告展開していくことが有効であると考えています。そのためにも新聞には今後もクロスメディアの中心でいてもらいたいですね。

(辻)

 10/7 朝刊