マーケティングの基礎知識やキーワードなどをご紹介します。
人がある行動を自然にとるように誘導して、その行動によって別の問題を解決する枠組みを研究する学問。海外でもSikakelogyの名称で様々な分野の研究者が「仕掛け」について議論している。冒頭から尾籠(びろう)な話を一つ。先日訪れた居酒屋の男子...
「モノからコトへ」と消費のあり方が変わる中で、ヒット商品よりもヒット習慣を生み出すことを目的としたプランニング手法。習慣トレンドに合わせて、短期的な売りをつくるのではなく、中期的に「売れつづける仕組みづくり」を行う。チャールズ・デュヒッグ著...
農ブランディングとは、農家や産地のこだわりを、自己満足ではなく、戦略的に「見える化」し、消費者に伝えること。同じ食材でも、価格には差がある。毎日スーパーで買う食品と、ギフトとして贈る食品では、価格に差があって当然だ。この価格差は、味やおいし...
雑誌やウェブ、広告のイラストレーションをはじめ、キャラクターデザインや漫画、アニメーション制作なども手がけるイラストレーターの沼田光太郎氏。冊子『広告朝日』の「マーケティングキーワード」のコーナーで挿絵も担当している。ユーモアのある「ゆるい...
優勝、受賞、記録達成など、祝賀の機会をとらえ、対象となる商品やスポンサードする選手などを擁する企業が実施する「お祝い/応援広告」=セレブレーションアド。その意義と新聞との親和性について、長年、新聞広告の制作に携わり、横浜・新聞博物館で自身が...
アスリートなどの快挙を貴重な写真や情報とともにいち早く伝えることに成功している企業は、ふだんからどのような取り組みをしているのか? セレブレーションアドを展開する意義とは? 広告主に提案活動を行う実務者の視点で、電通第7ビジネスプロデュース...
2018年2月18日付 朝刊0.9MB羽生結弦選手の「金メダルおめでとう!」広告は、優勝を伝える記事と同じ紙面で展開された。その効果について、味の素 広告部長兼オリンピック・パラリンピック推進室長の片上崇氏は次のように語る。「記事面は、羽生...
佐藤雄介氏が生み出すテレビCMは、既存の枠を軽々と飛び越えていく。一度見ただけでは理解できない、分かる人にだけ分かればいい。そんな媚(こ)びない表現は、何度も見返したくなる仕掛けの一つ。テレビCMというメジャーな媒体でありながらサブカルチャ...
色、形、味、音、匂い、手触りなど、消費者の感覚に影響を与える刺激と彼らの知覚や行動の関係に注目したマーケティング。ハプティクス(触覚技術)などのテクノロジーの進歩に伴い、その研究領域は更に広がると期待される。30年以上も前の話だが、匂いの出...
「開かれた大学」を建学の理念とする筑波大学。「学際性」と「国際性」をキーワードに掲げ、教育改革に取り組んでいる。具体的な施策について、学長の永田恭介氏に聞いた。──筑波大学の理念は。筑波大学の建学の理念は、あらゆる面で「開かれた」大学である...
J-MONITORの個別定型調査では、新聞に掲載された広告の印象とその広告を見た後の購入意向などの態度変容について尋ねている。そこで本稿では、どのような広告の印象がその商品ブランドに対する購買意欲を高め、態度変容につながるのかを、J-MON...
2017年に実施した「コンテンツファン消費行動調査(※1)」の結果をみると、2017年の音楽リアルイベント(=ライブなどの音楽に関わるイベントでの支出)の推計市場規模は2,817億円と、最も存在感が大きなものになっている。それは従来のライブ...
長きにわたり広告の名作を生み続けている資生堂ジャパン。消費者や顧客の共感を呼ぶコミュニケーションは、同社の企業文化といえる。「共感」が「ファン醸成」につながる道筋や、最近の取り組みについて、マーケティング強化本部 ブランドマネジメント部 マ...
企業が提供する、ウェブサイトやモバイルアプリを「場」とした、オンラインでの有人の応対サービス。生活者は、チャットやビデオの手段を使って、サポートが必要なときにその場でコンタクトセンターのオペレーターにつながり、接客を受けることができる。スマ...
2010年に博報堂から独立し、フリーランスのコピーライターとして活躍しているこやま淳子さん。プラン・インターナショナル・ジャパンの「Because I am a Girl」キャンペーンの広告コピー「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知ら...
J-MONITORの個別定型調査では、広告に掲載された商品ブランドの、広告を見る前の事前認知「商品内容まで知っている」「名前は聞いたことがある」)と広告を見た後の事後認知(「初めて知った」「あらためて注目した」)の2種類の認知度を測定してい...
人間の感情を理解し表現する、コンピューターやデバイスの開発に関わる研究分野。教育、医療、自動車、エンターテインメントなど、様々なビジネス領域で応用が期待されている。2021年には5兆円市場になると予想される。2017年の流行語大賞に選ばれた...
周年事業を収益拡大やリブランディングの機会ととらえる企業が増えている。周年事業の意義、目的は何か。周年事業展開のための企業の広報・コミュニケーション戦略はどうあるべきか。企業のコンサルティングを手掛けている大和総研の林正浩氏に聞いた。──企...
三井造船は1917年、旧三井物産造船部として誕生した。以来、船舶の建造で培った技術をもとに、船舶用エンジンや物流のためのクレーンシステム、プラントの設計から調達など、社会が必要とする多彩な事業を創造し続けている。2017年に創立100周年を...
茨城県取手市にあり、地元では「江戸取」の愛称で親しまれている江戸川学園取手中・高等学校。「心豊かなリーダーの育成」を教育理念に掲げ、国際社会で活躍できる人材の育成を目指す、中高一貫の進学校だ。2017年、創立40周年を迎えた同校では、11月...
立命館は、北海道・滋賀・京都・大阪・大分にキャンパスを有し、2大学、4附属中学・高等学校、1附属小学校、学生・生徒・児童数5万人を擁する総合学園。理事長の森島朋三氏に、学園の将来像や具体的な取り組みについて聞いた。──立命館はどのような学園...
同じ志向を持つ人々と一緒に、その時、その場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ消費。モノ消費、コト消費の次の消費スタイル。ハロウィーンやアイドル、クラウドファンディングのムーブメント、各種の総選挙イベントなどが代表的な事例。「トキ消費」は、ス...
電通のアートディレクター川腰和徳氏は、富士急ハイランドをはじめ数多くの広告キャンペーンのほか、近年では湖池屋の企業ブランディングやCI、パッケージデザイン、CMやPV映像の企画制作など幅広く手掛けている。入社1年目で朝日広告賞の一般公募の部...
個人情報保護法で定義された、特定の個人を識別できる「個人情報」に加え、位置情報、購買履歴など、個人識別性のない「個人に関する情報」を含めたデータ全般のこと。「パーソナルデータ」の利活用が、マーケティングの未来を左右すると考えている。「パーソ...
文書から隠れた主題(トピック)を抽出する解析手法。文書だけではなく、購買履歴、視聴コンテンツ、ソーシャルネットワーク、画像、音楽、クチコミ、流行、ゲノムなど様々な分野での活用事例が報告されている。AIの基盤技術として多くのビジネスマンの間で...
共働きが標準スタイルになった今、女子生徒やその親が大学教育へ期待することは変わってきているという。積極的なキャリア教育と手厚いキャリア支援で女子大トップの就職率を7年連続で達成している昭和女子大学の理事長・総長の坂東眞理子さんに、今「女子教...
スマートフォンの次に、これから生活に浸透するとして注目されているデバイス。マイク・音声アシスタント・スピーカーで構成され、生活者が発した音声コマンドに対して、音声での回答や家電操作などが可能。AIスピーカーと呼ばれることもある。インターネッ...
フィリップ・コトラー教授らによる『マーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』が打ち出されてから7年。8月21日に『マーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則』の日本語版が発売された。前作に引き続き監訳を担当した早稲田大...