有識者や編集部セレクト記事を月100本 買い物メディア「Moovoo」が読者を獲得し続ける理由

納得できる買い物に役立つメディア「Moovoo (ムーブー)」。有識者の知識に裏打ちされた丁寧な記事や編集部のトレンドセレクトなど、信頼度の高い情報を届けている。ユーザーの興味を拾い、購入時の参考になる情報を提供する役割を果たしている同メディアが大切にしていることとは。編集長の上田悠氏に聞いた。

新しいモデルが出たら まずMoovooをチェック

――Moovoo(ムーブー)は、どんなメディアですか?

 「モノ選びに、もっと納得を」というコンセプトで運営しているお買い物メディアです。買い物をする際、信頼できる情報をしっかりとリサーチしてから、納得したうえで購入したい。そのようなユーザーに向けて、さまざまなジャンルのアイテムについての記事コンテンツを、月に100本弱ほど更新しています。

――どのような方をターゲットにしていますか?

 ユーザーは 30代から50代の方がメインです。最も厚い層は、働き盛りのビジネスパーソン。子育てをされている世帯も多く見られます。 男女比で言うと男性が若干多いですが、ほぼ半々くらいかなという認識です。

Moovoo メディアガイド


――Moovooで取り上げているアイテムは、どんなジャンルのモノがあるのでしょうか。

 コンテンツの中で特に人気があるのは、PC、タブレット、スマホなどのいわゆるガジェット系。みなさん、実際に買う前には仕様が気になりますよね。

 根強いファンがいるのは、ゲーム関連アイテム。こちらも購入前に、事前リサーチする方が多いジャンルです。そういった方々は、サイトをブックマークしてくださっていて「新しいモデルやタイトルが出た時には、必ずMoovooをチェックする」という声も聞きます。

――ほかにも、アウトドア用品や乗り物、食品まで、幅広いジャンルのアイテムが揃っていますよね。

 最近は輸入食品店のKALDI(カルディコーヒーファーム)などで売られている、「ちょっと変わった調味料」も人気です。世間的に話題になってるけれど、まだ自分は試したことがない、というモノが注目されやすいですね。

 ユーザーは、これまで自分のライフスタイルの中にはなかった新しいアイテムを探しているんだなと感じます。

上田さん1枚目

有識者監修・編集部セレクト・口コミがMoovooの三本柱

――アイテムの紹介といっても、一体どんな切り口で、どんなコンテンツがあるのでしょうか?

 記事コンテンツには、三本の柱があります。まずひとつめはモノの専門家、いわゆる有識者の視点で解説した監修記事 。次に編集部がセレクトしたレビュー記事 、それと一般のユーザーの方の口コミ・評判をまとめた記事 。大まかにこの3つのカテゴリで構成されています。 

 家電やヘルスケアアイテムは、有識者視点の記事がよく読まれています。安全性の問題はもちろん、このジャンルは「プロの方の声を知りたい」と感じるユーザーが多くいます。家電であれば元家電量販店の販売員、調理器具であれば料理研究家、フィットネスアイテムであればジムトレーナーなど、専門分野でプロとして活動されている方に執筆、監修いただいております。

 「こう書いてください」ということは一切言いません。有識者の視点をそのまま、できるだけストレートに伝えていただくようお願いしています。

――有識者の解説記事は、説得力がありそうです。

 専門家の方は、製品のポイントを丁寧に解説してくれます。メーカーが公開しているスペックをまとめて拾って比較するのは、一般消費者にはなかなか難しい。

 特に家電は安い買い物ではないですから「電子レンジに大皿を入れようとしたら入らない」みたいなことが起こらないよう、細部まで解説してもらいます。

 買う側にとって有益な情報がまとめられているので、Moovoo経由で購入するという流れもできています。プロが「この製品はこういう方にお勧めですよ」と言ってくれると、心強いですよね。

――編集部セレクトのレビュー記事はどんなものがありますか?

 有識者が取り上げるのはニッチなモノも多いですが、編集部がチョイスする話題については、トレンド感を意識しています。最近取り上げたアイテムだと、テレビCMSNSでも話題になっているリカバリーウェアや、自動で文字起こしをしてくれるボイスレコーダーなど。一般ユーザーを代表して、今気になるアイテムをレビューする、という記事です。

 私たちは、率直なレビューを心がけています。「ここは利点だが、こういうところは要改善」とか、「持ってみたら思ったよりも重かった」なども書きます。実際に使用する場面を想定しての忌憚ないレビューがユーザーに評価されています。

――一般消費者からの口コミのコンテンツについて教えてください。

 SNSでアンケートを実施し、特定の商品について口コミを収集して記事にしています。ユーザーの声が多いポイントを編集でまとめて、口コミは加工せずに生の声をそのまま掲載します。

 ここ数年だと「育てるタオル 」の口コミを扱った記事が人気でした。なるべく多くの方の使用感を目にすることで、よりアイテムに興味を持っていただけたらという狙いがあります。

信頼や実績あるメディアとして

上田さん2枚目

――紹介するアイテムのセレクトはどう行っているのでしょうか。

 目新しい、新発売のアイテムを取り上げるのはもちろんなのですが、ある程度は世間的にすでに知られてる、日常で頻繁に見かけるモノに注目が集まりますね。ちょっと流行り出しているけど、周りに持っている人は多くない。「実際買ったらどうなんだろう?」というモノのレビューが人気です。

――メーカーからのタイアップ案件も多いのでしょうか。

 Moovooの運営元である朝日デジタルラボは、朝日新聞のグループ会社です。長らくメディア事業を担っており、さらに ウェブコンテンツについての知見がありますので、信頼は厚いと自負しています。

 本当にさまざまな企業からお声がけいただきます。ご提案いただくアイテムも、日用品などの汎用性が高い製品にとどまらず、多種多様です。最近は、金融や大学など、Moovooで扱っている主要アイテムのジャンルを超えたクライアントがいます。

――メディアとして、どのようなことを期待されていると思いますか?

 近年、オウンドメディアを持っている企業が増えてきましたよね。一方で、「検索でなかなか順位が取れない」「どうしても広告媒体として読まれてしまう」などの声も聞かれます。

 Moovooという媒体を通して、これまでと異なる手法でユーザーにアプローチしたいという企業は多くいます。こちらでSEO分析をして、「こういった切り口で記事にしてみてはいかがでしょうか」というような提案をすることもあります。

 有識者の方と一緒にやりたい、コラボさせてほしいというリクエストも。いずれにしてもサイトを見て、こういうコンテンツ展開ならばと納得してお声がけいただくということが多いです。

納得できる買い物へつながる コンテンツ制作への思い

上田さん3枚目

――コンテンツを生み出し続けるうえで、最も大事にしていることは何ですか?

 Moovooのメインは、検索ニーズに合わせて記事を制作するSEOコンテンツです。ただ、しっかり中身を伴う記事を揃えていきたい。

 そのためにまずは、監修いただく有識者や執筆しているライターには、一緒に楽しく記事を作り上げてほしい。制作側が納得できるコンテンツであることが、ユーザーの利益につながると信じているからです。そしてそういう点が、クライアントの信頼につながっていくのではと思います。

――今後、Moovooとしての展望はありますか?

 これからもユーザーに楽しんでもらえるコンテンツにしていきたいという思いは揺るぎません。これまで作ってきた記事の蓄積と、有識者やライターの方々との関係など、Moovooには色々な資産があります。そういったものを活用しながら、タイアップや、新しいジャンルのコンテンツ制作にもっとチャレンジしていけたら。世の中のニーズを探り続け、いち早くトレンドをキャッチしていきたいですね。

 個人的な買い物は、すごく悩むタイプです(笑)。最近は、ジムインストラクターの比較記事を読み込んで、マッサージガンを買いました。

 何でもワンクリックで購入ができる時代ですが、Moovooを介して楽しく、効率的にお買い物していただければ嬉しいです。

Moovooメディアガイド

Moovoo メディアガイド

Moovooのサービス概要や広告メニューを事例とともに紹介しています。

上田悠(うえだ・ゆう)

朝日デジタルラボ「Moovoo」編集長。2006年朝日新聞社入社後、記者として大津総局、長野総局などを経て、12年にデジタル編集部へ。朝日新聞デジタルの編集・コンテンツ制作を担う。22年の朝日デジタルラボ発足に伴い出向し、231月から現職。