朝日新聞出版は会社設立を記念して、一般公募の文学賞「朝日時代小説大賞」を創設した。70年に及ぶ朝日新聞出版部門の伝統を受け継ぎつつ、21世紀の新たな時代小説の書き手を募集している。
朝日新聞社の出版部門は、司馬遼太郎、大佛次郎両氏をはじめ、これまで数多くの歴史・時代小説の名作を刊行してきた。歴史・時代小説ジャンルは今も色あせるどころか、有力作家が続々輩出され、魅力的な作品も数多く生まれ、ますます隆盛を誇っている。「朝日時代小説大賞」は、従来の枠にとらわれない時代小説の書き手を発掘する賞として位置づけている。
選考委員は、俳優・エッセイストで書評家でもある児玉清、歴史・時代小説分野の文芸評論の第一人者・縄田一男、直木賞作家の山本一力(五十音順)の各氏。
また同賞にはテレビ朝日が協賛しており、優秀な作品はテレビ朝日でのドラマ化が検討される。
第1回の締め切りは、2008年12月31日。応募要項の詳細は、当社公式HP、季刊の文芸誌『週刊朝日別冊・小説トリッパー』に掲載されている。
最後に選考委員の縄田氏からの熱いメッセージを。
「時代小説のパターン化を打ち破りつつ、その一方で基本を遵守(じゅんしゅ)しながら斬新さを盛り込む──この難事を果たさんとする勇気ある書き手、出(い)でよ!」
(朝日新聞出版 書籍編集部エキストラエディター 長田匡司)
週刊朝日別冊・小説トリッパー』 2008年秋季号に応募要項が載っている