長く新書というカテゴリーを持たなかった当社ですが、各編集部からの要望を受け、「小学館101新書」シリーズを10月1日に創刊しました。価格帯は700~800円、隔月刊、毎回3~8点のペースで刊行を続ける予定です。シリーズ名の101は、「ミリオンの上を目指す」「多くの社員がかかわる」「一つ上ゆく読みごたえ」といった意味を表しています。装丁には明るい水色を採用。「ドラえもんの四次元ポケットを連想させる」との感想を持つ人も多く、小学館らしいデザインとなりました。初回は、『読書進化論』(勝間和代著)、『誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ』(林真理子・山本淳子著)など8点を刊行しました。
新書編集部は設けず、各編集部からのボトムアップ型で発刊していくため、テーマの多彩さが特徴です。刊行に際しては、テーマの重複などがないようマーケティング局がエントリーシートを用意し、「何月にこんな本を出したい」という声を回収。さらに、月に一回各編集部の代表が集まり新書連絡会を開き、ラインアップを決めています。
全編集部に関係のあることなので、PRは各誌で行い、おのずと全社を挙げてという形になりました。新書が社員の出版意欲を刺激するカンフル剤になればと思っています。
(マーケティング局 シニアマネージャー 原本 茂氏)
林真理子・山本淳子著
『誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ』
『誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ』
勝間和代著『読書進化論』