元日朝刊の広告効果とは? その影響力を探る

元日朝刊の読まれ方について、朝日新聞読者を対象に調査を実施しました。本記事では、その調査結果をもとに、元日朝刊の特徴や広告の効果について解説します。

元日朝刊の閲読率は、本紙・別刷りともに9割以上と高く、多くの読者に読まれています。読者にとって元日朝刊を読むことは特別な習慣となっており、掲載広告には企業ブランドの信頼性を高め、関心を引きつける強い効果があることがあらためて確認できました。さらに、広告を見た後に検索や情報共有をする読者も一定数存在し、新聞広告が読者の行動を促す役割を果たしていることがわかりました。このように、元日朝刊は企業にとってブランド価値を高め、メッセージを効果的に伝えるための重要な広告媒体です。

元旦朝刊は、通常の新聞とは異なり、特別な紙面編成となっています。その特徴のひとつが、本紙と別刷りに分かれていることです。以下に、それぞれの特徴を説明します。

  • 本紙:通常の新聞と同じく、ニュースや特集記事が掲載されるメインの紙面です。ただし、元旦の本紙は特別編成となり、新年の展望や有名人のインタビューなど華やかな内容が多くなります。
  • 別刷り:本紙とは別に作られる、特別な冊子のような紙面です。正月のテレビ番組案内、映画や音楽などエンタメ情報、スポーツ特集など 、新年にふさわしい内容がまとめられています。

2025年の朝日新聞の元旦朝刊は本紙の他、別刷り3部 の構成でした。

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2025年元日朝刊の本紙の閲読率は約94.8%、別刷りの閲読率も本紙とほぼ同等の約9割に達し、元日の新聞が多くの読者に読まれていることがわかりました。

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元日朝刊の本紙・別刷りの読み方や意識は、「のんびりした気分で読む(80.3%)」「すぐに片付けず、数日取り置いている(78.2%)」「様々な情報が得られてよい(77.2%)」「12日以降も読む(76.7%)」など、休日のゆったりした気分の中で読まれ、豊富な情報に満足し、数日取り置いておくなどじっくりと読まれていることが分かります 。

元日朝刊の本紙・別刷りの「広告」の感想は「企業を知る(78.2%)」「理念や取り組みを知る(77.2%)」「興味・関心が高まる(73.6%)」など、「広告」が読者 にとって企業を理解するきっかけとなっていることがわかりました。

また、元日朝刊の本紙・別刷りに広告を掲載している企業に対して、読者は「信頼できる(3%)」「勢いのある(74.1%)」「企業の社会的責任・取り組みが伝わる(74.1%)」など、好意的な評価が多く、新聞広告が企業のブランドイメージ向上に寄与していることがわかりました。

元日朝刊の広告を見た後の読者の行動についても聴取しました 。「検索エンジンで詳細情報を調べた(20.7%)」「家族や友人に広告の情報を伝えた(19.2%)」など、元日朝刊の広告は読者の関心を高め、企業の情報収集やコミュニケーションを促進する役割を果たしていることが確認されました。

元日の新聞広告には、企業メッセージを効果的に伝える力があることが明らかになりました。読者は企業の理念や取り組みに対する関心が高く、新聞広告は商品情報の提供だけでなく、企業の社会的な取り組みやビジョンを訴求する手段として有効です。また、広告を見た後にウェブで調べたり、家族や友人と話題にしたりなど、正月広告は興味や情報の共有を促すきっかけになりやすいことがわかりました。 


「元日朝刊の読まれ方」調査概要

  • 調査地域:  首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
  • 調査方法:  インターネット調査
  • 調査対象:  朝日新聞を朝夕刊セットで定期購読する1569歳男女
  • 抽出方法:  新聞広告及びインターネット調査モニターパネルからの公募
  • 調査実施日: 2025年1月2日
  • サンプル数:  193
  • サンプル割付: 該当地域・対象者の性×年齢・職業・家族人数等の属性に従い割付
  • 調査会社: 株式会社ビデオリサーチ