SNSアカウントの保有状況
調査は2025年2月に実施しました。
まず、SNSアカウントの保有状況を尋ねたところ、全回答者の88.3%がLINEのアカウントを持っていると回答。続いてInstagram、YouTube、Xとなりました。年代別にみると、29歳以下の若年層はどのSNSでもアカウントを持っている割合が高めで、特にX(81.0%)、Tiktok(52.4%)は他の年代よりも30ポイント以上高くなっていました。一方で、Facebookのアカウント保有率がもっとも高かったのは40代(43.2%)。30~50代の保有が高めに出ていたのが特徴でした。

各SNSで「どんな情報を集めているか」を尋ねたところ、「ニュースについての情報」の割合がもっとも高かったのはXでした。他のSNSに比べてリアルタイムな情報の発信や即時的なやりとりができる、Xの特徴が現れていると言えます。また、「(自身の趣味につながるような)エンターテインメントについての情報」はYouTubeやTiktokで高い比率を示していました。「商品、サービスについての情報」はInstagramがもっとも高くなっていました。商品やサービスを視覚的にアピールしやすい特性が出ているものと考えられます。
一方で、LINEは過半数が「情報収集には使っていない」と回答。これはLINEを主に家族や友人など親しい人との連絡用に使っているためと思われます。

新聞ならではの情報の「安心感」が話題を生む
では、新聞社が発信する記事・広告を話題にする理由は何でしょうか。
もっとも多かったのは「雑談に適した話題を提供してくれるから」でしたが、次いで多かったのは「新聞(社)の情報なら安心して話題にできるから」でした。虚実が入り交じるSNSの世界において、情報ソースとしての新聞・新聞社への信頼感が、話題を生み出している様子がうかがえます。

話題にしたい新聞広告は「モーメント」と「真摯なメッセージ」がカギ
どんな内容の新聞広告であれば、SNSでの投稿や、周りの人との話題にしたくなるのかについても聞きました。
もっとも多かったのは「その日のニュースや記念日、イベントなどを話題にした、タイミングの良いもの」。各年代ともにもっとも多く選ばれており、特に29歳以下の若年層では81.0%が選んでいました。
その次に多かったのは「社会課題への取り組みなどメッセージが真摯なもの」でした。29歳以下、40代、60代で2番目に選ばれており、さまざまな年代が注目していることが伺えます。

毎日発行している新聞は発行日が印刷されていることから、記念日などの「モーメント」を生かした情報発信が得意な媒体です。今回のJ-MONITOR調査を通じて見えてきた「時機を得た広告や、社会課題への取り組みといったメッセージ性の高い広告について、よりSNSで発信したい」という朝日新聞読者の傾向は、新聞媒体が持つ社会性やモーメント性と親和性が高いと言えそうです。
広告朝日では、SNSで話題になった新聞広告についての解説記事も掲載中です。こちらもぜひご覧ください。
【SNS解説】SNSでも話題!正月の新聞広告のポイントとは
【J-MONITOR調査】
調査対象:朝日新聞を購読している15~69歳の男女個人
調査地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
実査期間:2025年2月
回収数(率):222(74.0%)
調査機関:(株)ビデオリサーチ