優れた新聞広告の顕彰続けてきた朝日広告賞
1952年(昭和27年)に創設された朝日広告賞は今年で72回を数えます。これまで各時代の優れた新聞広告を顕彰し、若手クリエーターの登竜門としても評価いただいてきました。今年も20人の審査委員による厳正な審査のもと、各賞の作品が選定され、7月10日(水)東京・築地の浜離宮朝日ホールにて贈呈式が行われました。
一般公募では、新聞広告の部で、大塚製薬の課題「ポカリスエット」で制作した佐々木裕史さん、武田亜輝子さん、近藤拓海さんの作品が最高賞に選ばれたほか、デジタル連携の部では、岩波書店の課題「仏教辞典」による岩田奎さん、浦野夏実さん、福田篤史さん、大森廉さんの作品が最高賞を受賞しました。
朝日新聞に掲載された広告の広告主が応募する広告主参加の部では、新聞広告で、母の日、父の日を前に「ちびまる子ちゃん」のキャラクターを起用したユニクロの作品が最高賞に。
デジタル連携では、紙面を切り取ってスマートフォンと組み合わせることでランタンが作れる仕掛けを取り入れた味の素の作品が最高賞に選ばれました。
広告朝日記事_2023年度 朝日広告賞 受賞者(社)インタビュー
新聞メディアの特性を生かした「ニュース性」や「社会性」、「メッセージ性」の強い新聞広告に注目が集まる一方で、よりデジタルメディアとの親和性にも焦点を当てて審査が進められました。受賞者(社)のインタビューを紹介します
新聞広告の価値や可能性探り、企業・社会に貢献
贈呈式後に開催した懇親会では、一般公募で受賞された若手クリエーターの方々が緊張した面持ちで審査委員の先生方と談笑する場面も見受けられました。今回、受賞された方々が本賞をきっかけとして数年後に活躍される姿を想像すると、主催者として非常に誇らしい気持ちです。
今年の応募作品を審査する中で最新のAIを活用した作品が何点か見受けられましたが、広告の分野においても時代を反映した表現に出会えることは私自身にとっても大きな刺激となっています。
また、新聞広告にはこれだけ長い歴史があってもなお、新聞媒体ならではの新しい仕掛けや未知のアプローチがあることに気付くことができ心躍らされました。
多種多様なニュースやオピニオンと一緒に発信される新聞広告は、信頼感のある、人々の生活を豊かにする貴重な生活情報と言えます。
今後、本社として、報道・言論機関としての使命を果たすとともに、新聞広告の新たな価値や可能性を探り、企業や社会の課題解決に少しでも貢献していきたいとの思いを新たにしました。
朝日広告賞サイト(http:///www.asahi-aaa.com/)では受賞作品もご覧いただけます。